ビニールハウスの温度管理

 

もうすっかり春めいてきましたね☀️

ビニールハウスの中に入ると陽射しがよりキツく感じられます。

 

施設内は、冬場でも換気を怠ろうものなら直ぐに30度を越えてしまいます。

これではトマトにも受粉作業をしてくれるマルハナバチにも良い環境とは言えません。

植物、昆虫にもそれぞれ生育適温、活動適温というものがあります。

トマトとマルハナバチの適正温度の画像

改めて調べてみたのですが、本や研究機関によって温度の記述はまちまちですね。

地温を含めトマトの生育ステージによっても違いますし、あくまで一般的な数字とお考えください。

しかしこうして考えると最近の夏の気温は、トマトにとって過酷な環境です💦

 

さて、

この「トマト」にも「ハチ」にも優しい温度、環境づくりですが、冬場、特に日の出後のビニールハウス内ではなかなか難しい。

雲が出てくればハウス内温度は、一気に下がり外気温と同じ温度に向け下がり出す。しばらくして太陽が顔を出せばまた温度が上がる。

その度に作業の手を止め、手動で天窓や側面の被覆ビニールを上げ下げ。

もうイライラですよ。

 

そこで、みうら農園では今シーズンから環境制御システム(※)を導入し完全自動化に踏み切りました。

最強の武器を手に入れた気分です。

 

例えばパソコンで、

①日の出時間には17度以上欲しいな

②日中に向け徐々に温度を上げていき

③正午をピークに

④その後温度をキープしたまま

⑤日の入り1時間前に温度をグッと下げたいな

等々、ちょっとわがままな希望(数値)を打ち込んでいくのです。

 

そうすると制御システムからの指令を受けた換気窓の巻き上げ器が 細かく上げ下げを繰り返し、希望通りの温度管理を行ってくれます。

すごいの一言。

また一つ、人間の仕事が奪われてしまった😊笑

こうした技術導入によってもたらされる恩恵は、温度管理や作業の省力化だけではありません。

このカテゴリー内で順次ご紹介していきますね。

 

※環境制御システム
温度、湿度、二酸化炭素、風速、土壌水分センサー等から得た情報を基にビニールハウス内の機器を制御し、作物にとって最適な環境を作り出すこと。

 

タイトルとURLをコピーしました