トマトの受粉にマルハナバチ利用での注意点

 

 

以前お話したトマトの受粉にマルハナバチ利用での注意点

何だと思いますか?

女性の頭の上にはてなマークの絵

 

真っ先に思いつくのは、

刺されるのでは?だと思います。

でも、飛んでいるハチを手で払ったり、悪意を持って攻撃などしなければ、刺されることはまずありません。

たまにハチの方から近寄って来て服に付くこともありますが 慌てないことです。

しばらくすると「ブーン」と飛んで行きます。

ビニールハウス見学者の中には、近寄って来たハチを帽子で追い払おうとする方もいらっしゃいますが、

「やめてー、1匹500円よー」と正直ハチの方を心配してしまいます。😅

 

 

さてさて、今回の記事では次が本題。

マルハナバチ利用で気を付けること、それは働きすぎること!

 

下の画像を見てください。

噛みつき跡(バイトマーク)のついた花
※農水省HP マルハナバチ普及会の資料より

雌しべが茶色くなっていますね。

これをバイトマークって言います。噛み付き跡。

マルハナバチは、トマトの花粉を集める際、雌しべに噛み付いてぶら下がり 胸の筋肉を震わせ、花粉を振い落します。

トマト生産者は、この噛み付き跡を確認することで「よし!受粉できているな」と判断。

男性が握りこぶしをグッとしている画像

 

しかし、ここで注意!

 

ビニールハウスという閉ざされた空間。花の数は限られています。

無制限に働いてもらうと「花粉はどこだ〜」と何度も同じ花に訪れ、

噛み付きを繰り返し、雌しべは真っ黒になってしまいます。

その結果、形の悪いトマトの原因となってしまうのです。

過剰訪花の画像

過剰にマルハナバチが噛み付いた雌しべ

※農水省HP マルハナバチ普及会の資料より

 

そこで、

 

①ハウス全体の花の状態(バイトマーク)を見定め、

②巣箱の出口を開け締めして働き時間を制限。

③代わりに餌の花粉をあげるなど、細かな調整が必要。

 

当農園では、農業機器の自動化はドンドン進めていますが、今のところ、こういったことは人間にしか出来ません。

まぁ、楽しいから良いんですけどね。

 

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